ある弁護士事務所の統計によると、2016年上半期に闇金融の相談で一番多かったのが融資を断った際に高額なキャンセル料を請求されるというものでした。
キャンセル料名目の恐喝
手口としてはDM(ダイレクトメール)やインターネット広告、スポーツ新聞等の広告で融資の申し込みした際によくある様で、通常の消費者金融業者を装い個人情報を収集し、いざ融資の段階になると「信用付け」などのお決まりの高利の話を持ち出し、「そんなに高い利息ならいらないよ」と断ると急に態度が急変し、
「借りるつもりもないのに申込みしたんか?」
「ここまで労力をかけさせといて、断れると思ってんのか!」
などとキャンセル料を名目とした恐喝に入ります。
すでに個人情報(職場や家族などの連絡先)を相手に伝えてしまっており、予期していない事態に慌てたり、弱気な態度を見せてしまうと相手の思うツボです。
そう、実際私もそれまで普通に話していた担当者さんにいきなり凄まれ、支払ってしまった様に、、、、、、、
イシジマの場合
その日私は手持ちのお金と合わせて一社完済しようとインターネットの広告で見つけた金融業者に申込みをしておりました。
記載されている電話番号に電話を掛け、爽やかそうなお兄さんに、名前、生年月日、勤務先、家族構成、現在の借り入れ状況等を一通り伝え、
「それでは今から審査しますので、30分ほどお待ち下さい!」とお馴染みのいつもの流れで電話を切った筈でした。
~30分後~
「キャンセル料払わないなら家族に請求するぞ!!」
「ちょっと待ってください!家族は関係ないでしょ。」
「ウチもボランティアでやってる訳じゃないんだよイシジマさん、払ってもらわなきゃ困るよ」
「いや、でも、、、、、」
「でもじゃねぇんだよ!!ウチがどういうトコかわかるでしょ?」
「、、、、、、、、、。」
と、マンガの様なやり取りを5分ほど繰り返し、結局相手の勢いに負けて3万円をお支払いさせてもらいました、、、、、
(何でお金を借りようとして、逆にお金を払ったのだろう、、、、、、)
そもそも今日の返済に手持ちの分とあわせて完済しようと思っていたのに、というか
「信用付けなんで初回だけ融資額が一万円の、一週間後に2万円で完済してください。手数料を引いて実際のお振込みは5千円です。」
なんてムチャクチャな条件だったから断ったのに、、、
「どうしよう、今日完済するはずだったのにお金が無くなってしまった」
途方に暮れていたところ、本日返済予定の業者”モリモト”からタイミングよく着信が。
「イシジマさん、今日完済の予定でしたよね?何時頃になります?」
「モリモトさん、それが聞いて下さい!実は完済しようとしてたんですが今こんな事があって」
「イシジマさん、アンタ馬鹿じゃないの?何でそれでホイホイお金払うの?ウチの返済どうすんの?」
キャンセル料を脅し取られてへこんでいた上、コンコンとお説教をいただき、これからどうしたら良いかを尋ねると、
まず今日払ったキャンセル料は戻ってこないだろうとの事、そして今回支払った事で脅せば払うヤツと見なされ「鴨リスト」みたいなものに載ってしまったかもしれないという事、万が一「鴨リスト」に載ってしまって、わけわからん電話が掛かってきたらすぐに連絡すること、最後に明日延滞金を付けて”モリモト”さんの分は必ず支払いする事を教えてもらいました。
結論・対処方法
※あくまで闇金業者から教わった話ですので、実際キャンセル料を請求されている方は自己責任でご判断下さい。(安易に個人情報を教えない事が一番です。)
・まず毅然とした態度で対応する。オドオドしたり、脅されて弱味を見せると付け込まれます。
・その上で、それ以上請求されるなら「警察・弁護士に相談させてもらいます。」とキッパリ言う(お金を貸している訳ではないので、そこまでして闇金業者はリスクを取らない。ちょっと脅して行けそうな相手かどうか見ているだけ。)
・それでも引かずに脅して来たり家族等へ催促するようであれば、実際に警察署、弁護士へ相談する。(この時点で明らかに恐喝、架空請求にあたるのでそれ以上の催促はしてこない)
・弁護士さんにお願いするとお金が掛かってしまいます(確実なのは弁護士)、この位なら最寄りの警察署の生活安全課に相談して電話を替わってもらうのがベターです。
・ただし、むやみにからかったり挑発したりすると非通知などで嫌がらせをしてくる事はあるので必要以上に煽ったりしない事。(ココ何気に重要です!!)
以上を踏まえてキャンセル料被害に遭わないよう、毅然と対応しましょう!
実際にこの後、私も教わった通りに対応した時のお話は
に続きます!!
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