この日は実感があまりなく、いつ嫌がらせが来るのかとビクビクしておりましたが、予想に反して電話がかかってくることも無く、久し振りに平穏な一日だった気がします。
恐れていた事態が起きたのは翌日の夕方過ぎでした。
実家の父からすごい剣幕で電話があり、「債権回収業者の何とかってとこから電話で”金返せってきてるぞ！」
電話を切ってもしつこく掛かってきて、乱暴な言葉で「息子の借金を返せ」を繰り返しているようです。
父にはこれまでの経緯、弁護士の先生に委任している事、ヤミ金業者が債権回収業者を名乗る嫌がらせをして来る事があるという事を説明し、実家にかかってきた携帯番号を先生にお伝えしました。
「イシジマさんが借り入れをしていた闇金業者には随分支払いをしてきた所もありますが、中には貸し付けた元金が返済されていないところもあります。しかし、民法上（第703条不法原因給付）返済する義務はないものです。そういった業者が貸付時の名前を名乗れないので債権回収業者を装い電話してきているんだと思います。
そういった業者に支払いをしてしまうとデータが回って取返しのつかない事になるので絶対に支払いをしてはいけません！」
先生に念を押され、そのことを父にも再度説明し理解してもらいました。
その後1週間ぐらい実家への請求電話や宅配ピザなどの嫌がらせが続き、正直、自分のことで家族に迷惑がかかるのはとても心苦しく、債権回収業者に支払いをして全てが終わるのならと考えたこともありました。
そう思って先生に相談したところ、
「お気持ちはわかりますが、そうやって支払いをして余計に酷くなったケースを何度も見てきました。私の方でお父様に事情を説明しますので一度お電話ください。」
と言って頂き父に電話しました。
「状況はわかった。お前がそういうなら私はお前を信じる。嫌がらせに関してはこっちで対処するから心配するな。それと弁護士先生にはこちらからご挨拶の連絡をしておくから」
（お父さん本当にゴメン！ありがとう、、、）
その後、父は先生と連絡をとり、嫌がらせに対する方法などを教えてもらいました。
掛かってくる電話番号を迷惑電話サービスに登録し、架空請求として警察＆先生に相談。複数使用されていた携帯電話の凍結をしてもらい、半月ほど経った頃には嫌がらせ電話が入ることは無くなりました。
実家にはたまに知らない番号から私宛に電話があるみたいですが、相手にしない様にしてもらっています。
月々の分割払いにしてもらっているので、月に一度お振込みの連絡で先生に電話すると、
「イシジマさん、その後嫌がらせ電話大丈夫ですか？何かあったらすぐに連絡してくださいね」
と気遣っていただき、今ではあの時のストレスを感じることなく平穏に生活しております。
今回、一時の自分の都合で色々なものを失い、逆に色々な事を気づかせてくれました。
自分の無知や不甲斐なさ、辛い状況での父の優しさ、弁護士先生の心強さ。
この度の闇金との経験から私から一つ言えること、それは
ヤミ金からは絶対に借りてはいけません！！
現在、ヤミ金からの借り入れで悩んでいる方、
「一人で抱え込んではいけません。」
これから借り入れをしようか考えている方、
「絶対に借りてはいけません！！」
闇金被害に苦しむ方が一人でも少なくなることを願います。
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